【編集長:東浩紀】ゲンロンβ14(特別無料公開版)【視覚と誤配】




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視覚と誤配

2017年5月26日号
編集長:東浩紀 発行:ゲンロン


ゲンロンβ』は株式会社ゲンロンが発行するウェブ批評誌です。2013年に『福島第一原発観光地化計画ブロマガ』として創刊されたメールマガジンを、2016年4月より、『ゲンロン』本誌と連動した本格批評誌『ゲンロンβ』としてリニューアルし、月刊で発行を行っています。 この特別公開版では5月26日発行の第14号から、小松理虔氏による「浜通り通信 最終回 誤配なき復興」を氏のご好意により無料公開いたします。 震災から6年が経ったいま、あらためて復興の意義を問い直す今号の内容は、とりわけ多くの人々の目に留まるべき記事であるとの判断から、ここに公開させていただきます。(編集部)

 目次 

  1. つながりβ 第2回 非言語を議論する 井上明人
  2. 浜通り通信 最終回 誤配なき復興 小松理虔
  3. 観光客の哲学の余白に 第2回 東浩紀
  4. スマホの写真論 第2回 片目とスクショとパノラマ写真 大山顕
  5. ポスト・シネマ・クリティーク 第16回 エドワード・ヤン監督『台北ストーリー』 渡邉大輔
  6. 亀山郁夫×岡田暁生「オーケストラと近代市民社会のみた(悪)夢」イベントレポート 井手口彰典
  7. 人文的、あまりに人文的 第13回 山本貴光×吉川浩満
  8. 今月のゲンロンスクール
  9. ゲンロンカフェイベント紹介
  10. 五反田アトリエからのお知らせ 藤城嘘
  11. メディア掲載情報
  12. 編集部からのお知らせ
  13. 編集後記
  14. 読者アンケート&プレゼント
  15. 次号予告
     

表紙:いわき市三崎公園から見下ろす小名浜漁港と旧小名浜魚市場。2014年撮影。 撮影=小松理虔

 


浜通り通信 最終回
誤配なき復興
小松理虔
@riken_komatsu


 ついこの間の日曜日、地元の小名浜で開催された町歩きイベントに参加してきた。小名浜の神白(かじろ)地区のポイントを巡りながら、同地区の歴史を学びつつ、気ままにフォトシューティングしようじゃないかというイベントで、わたしの仲間たちが企画している「小名浜本町通り芸術祭」というアートプロジェクトの関連企画の一つとして開催された。ガイド役は小名浜在住のリサーチャー、江尻浩二郎。江尻はカオスラウンジがいわきで開催してきた「市街劇」のシリーズでもリサーチを担当している。いわきの日常に埋もれた「歴史の潮目」を探し出してくる名手だ。

 最初のポイントは、神白地区の権現山という小高い丘の頂上にある福島県漁業無線局。漁業無線とは、沖合漁業の安全を図るため、操業や天候などの情報をやり取りする無線である。無線局は、その送受信と管理を行っている。漁業に関わる人でなければその存在を知ることはほとんどないと思うが、全国各地にこうした漁業無線局は点在しているそうだ。どこそこの天候はどう、どんな魚をどのくらい水揚げした、といった情報のほか、事故や災害の情報もやり取りされる。実はとても重要な漁業インフラなのだ。

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権現山の頂上に見えるアンテナ群が、ツアーの最初の目的地だ

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小名浜民なのに、一度も通ったことのない道を歩く

 ウェブサイトを開くと、漁船から届けられた情報が毎日更新されている。例えばこんな具合に。

2017/05/10 入出港船情報 
【 鮪 船 】
37金栄丸 0800時入港
77祐喜丸 昨気仙沼発続航中

 

【 旋網船 】
31日東丸 昨夕刻より北上、早朝より石巻に仮泊中
第2八興丸 今夜20時焼津入る
28常磐丸 夕刻焼津に入る
第1寿和丸 凪悪く八丈に仮泊中
81共徳丸 昨夜 小名浜発 大津沖2回目操業 僅かに終わり 0830時 小名浜入港
第8共徳丸 昨21時小名浜発2回オカズに終わり08時小名浜入港
北勝丸 昨日青ヶ島沖オカズに終わり08時三崎入港

 

【 鰹 船 】
28亀洋丸 06時焼津着[★1]

 船上で魚たちと闘う漁師の皆さんには申し訳ないけれど、なんだかとてもほのぼのとする情報だ。シミュレーションゲームのように、海図と船のシルエット、次々に情報を寄越す船長の画像が思い浮かぶ。そして、あの船は調子がいいみたいだ、おおお、あと少ししたらカツオが食べられそうだ、なんて、勝手に漁の状況を思い浮かべては、水揚げを心待ちにしている自分がいる。震災後、福島の漁業や水産業に関わることが増えたこともあってか、ぼくもすっかり港町の人間になってしまった。

 福島県漁業無線局は、開局七三年の歴史を誇る。主に福島県に籍を置く漁船が登録している。震災後は甚大な被害を受けた宮城県の漁業無線局の業務を引き継いでいることもあり、この白いアンテナが情報を送受信する漁船の数は、今や日本一を誇るそうだ。日本有数の水産県である宮城県の無線を引き受けることの重みを感じつつも、やはり「日本一」という言葉のインパクトは大きく、アンテナも心なしか輝いて見える。実はこの漁業無線、そのシステム自体が日本だけにしかないそうだ。つまり、無理矢理こじつければ、この無線局は「世界一」の規模だと言うこともできる。

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小名浜が誇る「世界一」の漁業無線アンテナ

 しかし、誇らしさを感じると同時に、二〇一一年の三月一一日はどのような情報がやり取りされたのだろうかと、あの日に思いを馳せずにはいられなくなる。漁船の多くは津波を避けるために沖に退避した。陸にいる家族の安全を願いながら、不安な一夜を過ごしたことだろう。真っ暗な海で、無線を頼りに何らかの情報をやり取りしたのかもしれない。その時の不安や絶望感や焦燥はいかばかりか。大混乱に陥る小名浜の町の上を、大勢の漁師たちの思いが電波となって飛び交ったその痕跡を思い浮かべた。

 ”世界一”の無線局には、もう一つ興味深いものが存在している。無線局の駐車場の手前に、こんもりと盛り土がされているような塚がある。実はこれ、小名浜を代表する古墳時代の遺跡の一つ「千速(せんぞく)古墳」である。真ん中に道路があり、その道路の両サイドに一つずつ、もっさりと盛り上がった塚。それぞれ直径二〇メートル×高さ四メートルほどの円墳だそうだ。神白地区を流れる神白川流域を支配していた有力者の墓と考えられているそうだが、詳しい学術的調査や詳細な測量は行われていない。

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道路の両側が二基の古墳である。もともとは1つだったのかもしれない

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古墳の上にはお宮様がしつらえられていた

 小名浜の市街地から見れば、この神白地区は海と川と山しかない僻地だ。しかし江尻によれば、平安時代中期に編纂された『和名類聚抄』のなかに、磐城郡の地名として「神城(カシロ)」が紹介されていて、それが後世になって「神白」と表記されるようになったのではないかという。そういえば、同じ神白地区にある「国元屋」という温泉は、胃の不調に効き目があると神代より愛飲されてきたという鉱泉をウリにしている。やはり地名に「神」がつくくらいだから、由緒ある土地なのだろう。

 その神白地区にある千速古墳。ここでは「センゾク」と読むが、訓読みすれば「ちはや」である。古文で「ちはやぶる」とは、まさに神にかかる枕詞。いろいろと妄想の膨らむところだ。僻地とバカにしていたこの場所が、小名浜のルーツなのかもしれない。小名浜に長年暮らしているのに、こんな場所がノーマークだったとは自分の節穴を恥じるほかない。

歴史文化への無自覚の裏側にある周縁化

 小名浜にはもう一つ、大きな古墳がある。その古墳で、地域史をゆるがす大発見があった。いわき市小名浜林城(りんじょう)地区にある「塚前古墳」が、福島大学の調査によって、古墳時代後期に造られた全長一〇〇メートル級の前方後円墳だったことがわかったのだ。新聞報道などによれば、後期古墳としては東北地方最大で、調査した福島大の菊地芳朗教授は「当時、東北にも大和政権とのつながりがある首長がいたことを示すものだ。6世紀の東北の繁栄や有力者の存在を再考する必要性が生じた」と語ったという[★2]

 河北新報に記載されていた、東北大総合学術博物館館長の藤沢敦教授のコメントも転載しておく。「古墳の大きさや形から考えて、東北など地方の有力者が、古墳時代後期(6世紀)に大和政権の運営を支えていた可能性を示すものではないか。6世紀には近畿地方の大王による地方支配が強まり、7世紀の律令(りつりょう)国家形成につながったという直線的な歴史観が支配的だが、そうした定説に一石を投じる発見だ」。それだけ価値のある大発見だったのだ[★3]

 ただこの大発見、いわき市民として心から喜べない事情がある。実はこの古墳、かなり前に発見されていたにもかかわらず、詳しい調査が行われずに放っておかれていたからだ。宅地の造成に伴い、昨年になっていわき市が再調査。結果をまとめた冊子一冊を発行しただけだった。その後、福島大学がさらに詳細な調査を行い、「巨大な前方後円墳」だという見方が示されたのである。いわき市は、巨大な前方後円墳であることを知っていた。しかし、その価値を世に問い、地域の財産として守ろうという意識がなかったのだ。

 同じ福島県の南相馬市にある「桜井古墳」で、充実した保存整備事業が行われ、桜井古墳公園として生まれ変わったのと対照的である。もちろん、その公園が実際に大勢の市民に親しまれているのかは分からないけれども、貴重な文化財を後世まで保存し、市民の憩いの場として活用しようとした人たちがいたことは間違いない。いわき市は、何の情熱もなく文化財を放置し、ある意味では福島大学という外圧によって、初めてその重い腰を上げたわけだ。歴史や文化というものに対する評価・理解の低さが、大発見の根底にある。

 原発事故以降、双葉郡からの移住者、避難者を受け入れてきたいわき市では「土地が足りない」状態が続いてきた。この塚前古墳も「塚なんて崩して宅地にしっちめえ(そっちのほうが金になる)」という状況だったのかもしれない。地元感覚だと、たぶんそんなものだろうと思う。むしろ「古墳」なんて邪魔なものでしかないはずだ。一銭にもならない。観光地になるわけでもないし、むしろ雑草が生えて見た目にもよくない。そんなものは早く崩して宅地にして売ってしまいたい、と。

 いわき市の、文化や歴史に対する関心の低さ(あるいは「魂の欠落」と言っていいかもしれない)は、過去の浜通り通信でも「文化の潮目」や「常磐」という言葉を使って解説してきた。この地帯(いわき市や浜通りを含む常磐地区)は、黒潮と親潮の潮目であり、ヤマトとエミシの潮目であり、関東と東北の境目であった。よく言えば、多様な文化が流れ着く場所だとも言えるが、悪く言えば緩衝地帯だ。度重なる敗戦(関ヶ原と戊辰)や領地替え、中央のエネルギー政策に翻弄され、自分たちの誇るべき歴史を失ってきた土地でもあるだろう(世界では、こうした緩衝地帯からテロリストが生まれている)。

 わたしたちは、本来、誇るべき歴史や文化を有しているはずだ。しかし、国家の発展のための犠牲を押し付けられ、その過程で、過去の歴史を自ら葬ってきた。町の誇りは、歴史や文化ではなく、「炭鉱」や「火力」や「原子力」であり続けた。それは、日本を支えているという自負でもあっただろう。しかし、その自負は、ぼくたちが支えているはずの日本によって裏切られるという歴史を繰り返している。近世、近代、そして現代。かくも寡黙に日本を支え、それでも裏切られ続けている土地をぼくは知らない。しかしそれでも、多くの人たちはあっけらかんとしているわけだが。

 自分たちの土地の軸となる歴史や文化を取り戻すことができず、地域づくりに失敗し、その結果、中央への依存を余儀なくされ、やがてその依存構造をいつの間にか忘れ、自らを周縁化させていき、ついには中央に裏切られる。この地で繰り返されたのは、そのような歴史でもある。それを繰り返さないためには、自らを東北でも関東でもない「潮目の地」と自覚し、文化や歴史、芸術といった領域の活動を再起動して、地域の軸を取り戻さなければならないのではないか。小名浜の二つの古墳は、そんなことを訴えているように感じられた。

沿岸地域の衰退を早めた復興

 この「浜通り通信」では、いささか主観的に、そして批判的に震災復興の裏側を取り上げてきた。甚大な津波被害を受けた、いわき市豊間地区の町づくりに関する文章を覚えている読者もいるかもしれない[★4]。厚く取り上げたのは、そこに復興の実像をまざまざと見た気がしたからだ。宅地造成のために里山が削られ、何重にも築かれた防災緑地と防潮堤が視界を塞ぐ様は、いわき市民のわたしからしても「やりすぎ」と感じてしまう光景だった。何しろ震災前の町の姿が跡形もないのだ。

 防災のためには仕方ないのかもしれない。スピーディーな復興のためには目をつぶらなければいけなかったのだろう。だからこそ、こうした「二度目の喪失」に目をつぶってもきた。しかし、復興は果たしてスピーディーだったのか。誰が、どの大臣が、どの政治家が、復興をスピーディーに進めようとして来ただろうか。震災から六年が経過した今、ぼくの目の前に広がっている景色は果たして「まだ復興の途中にある」と言えるのだろうか。考えれば考えるほど疑問だらけだ。

 復興は「地域づくり」のはずだ。観光や物産や風景や食文化がなければ、魅力的な地域は生まれない。その源泉を破壊して、形だけが整えられた安全な町のどこに魅力があるだろうか。地域復興の名の下に、中身のない、がらんとした器のような町を地域の人たちに手渡して「あとは皆さんの努力でなんとかせい」と放り投げてしまう、そのどこが復興なのだろうか。衰退を早めているだけじゃないか。復興とは、被災地を切り捨てるための方便なのか。

 震災からもう六年以上が経過している。もともとそこに住んでいた若い世代は、仕事と子育てのため、その土地を離れて中心部に移住した。町が再建されたとして、そこに暮らす人たちの多くは高齢者である。皆さんもそれを理解している。だから、もっともっと若者に移住してもらわなければならない、魅力をどんどん作っていこう、子育てしやすい地区にしていこうと、いろいろなアイデアを考えている。

 しかし、かつてロックバンドのくるりが「ばらの花」を撮影した美しい薄磯の景色は、もう失われてしまっているのだった。自然環境と地域が共生していない、町と海が断絶した要塞のような町に、地方移住を考えているような若者が来るだろうか。彼らは「東京から三時間」だったら、静岡や房総を目指すのではないだろうか。これから厳しい地域間競争をしていかなければならないのに、彼らに訴えかけるものが、もうほとんどなくなってしまったのだ。

 防潮堤で町は安全になった。公共事業で地域も多少は潤った。しかしもう三〇年もしたら、その町に住む人はいない。町の人たちは「この町が未来も続いていくように」と、一生懸命に魅力を創出しようとしている。しかし、その思いとは裏腹に、未来は切り取られているようにも見える。防潮堤は、津波ではなく「外部」や「未来」を遮断してしまったように思えてならない。

誤配なき復興

 沿岸部の被災地では、記憶の継承も大きな問題になった。しかし、そもそも文化や歴史を大切にできない地域が、今あるものを未来に残していけるだろうか。古墳をつぶして宅地を作りたい町に震災遺構を残すことは難しいだろう。保存するノウハウも人も人脈も、思想も理念もないのだ。文化や歴史の軽視、あるいは「今ここ」への過度な依存。それは震災後の「記憶の継承」にも大きな影響を及ぼしてしまった。

 私たちのこの六年の選択は、つねに「今、この私たちが苦痛だから」という視点で決められてきた。私たちの苦しみはあなたにはわからない。当事者ではない人間は口を出すな。こんなものと向き合っていきたくない。そんなふうに。震災復興における「当事者」語りは、外部の切り捨てに拍車をかけた。防潮堤の話も同じだろう。そこには「被災した人」の視点はあっても「これから住むことになるかもしれない人」の視点はない。外部への眼差し、未来への視点がないのだ。

「風評」への対応も同じかもしれない。当事者語りは、確かに「今ここにいる人」を癒してきたかもしれない。傷つけられた心を多少は回復する効果もあっただろう。しかし、ただでさえ外部が関わりにくい当事者論争に「左翼叩き」が加えられ、議論は政治化し、福島はさらに話題にしにくい場所になってしまった。確かに原発事故直後の反原発左翼の言動は酷かったが、今自分自身の言動を振り返ってみれば、左翼を切り捨てているようで、外部そのものを切り捨てていたのかもしれない。

 当事者語りはマジメな人しか生産しない。マジメな人は、ずっと福島のことを考え、復興のことを考え、地域振興を考える。それはそれで評価されるべきだし、そういう人たちも必要なのはわかる。一方で、高校生たちが「福島復興に寄与したい」などと言うのを聞くと、頼もしさよりも「おまえ、戻ってくるのはもっと外を見てからでいいぞ。それまでは楽しんでこいよ」とも思ってしまう。福島に関わることによって、なにか十字架を背負わせてしまっているようにも思えるのだ。

 事情を知らないなら語るな。本当の苦しみを知らないのなら関わるな。気軽な気持ちで関わってもらったら困る。もっと勉強をしてから関われ。それは、差別的な発言を多少抑制もしただろう。ぼくたちの心にひっかかった溜飲を下げることにもなったはずだ。しかし、その裏で「未来」をも失ってきたのだということを、ぼくたちは数十年後に知ることになるのかもしれない。

 ぼくは福島の情報発信について、もう何年も前から「マーケティング思考」「商売人根性」を大事にしたいと語ってきた。敵味方ではなく「お客になるかもしれない人」を見据えよう、そんなつもりだった。「お客になるかもしれない人」なんて、いるかいないかは分からない。それでも、目の前の人の奥にもっとたくさんの「お客になるかもしれない人」を想像できずにモノが売れるはずがない。未来の、どこかのだれかに届くかもしれない。それを考えたら、出てくる言葉は変わる。

 そうした思考は、時として苦しいし、悔しい思いをすることもある。しかし、未来を、そして自分の子や孫たちを見据えれば、「今この苦しさ」を多少は和らげることはできるはずだ。どこかの県の、名前も知らない、会ったこともない誰かに、偶然、自分たちの思いや商品が届き、共感してくれたときの喜びを、ぼくはかまぼこメーカーに勤務していた頃に何度も味わった。目の前の苦しみや悔しさを超えて、未来に、そして外に向かって、だからこそ気軽に、福島を考え続けること。それしかないのではないか。

 今に至って、ようやくぼくは気づかされた。復興には誤配がないのだ。復興は分かりきった人たちに、分かりきった答えしかもたらさない。そこには未来がない。外部がない。つまり、どこにも行けないのだ。

 地域づくりも同じだろう。地域づくりに必要な人を「ヨソモノ・ワカモノ・バカモノ」と言う。この三つを言い換えれば、そのまま「外部・未来・ふまじめ」ではないか。当然、被災した土地の未来は、そこに暮らす人たちが決めるべきだし、怪しいコンサルの話を聞けというわけでもない。しかし、地域の決断は、「今このわたし」と「外部・未来・ふまじめ」を何度も何度も往復した末にあるべきだ。未来と外部を切り捨ててはならない。なぜなら私たちの地域は「今このわたし」だけのものではないからだ。これは、小名浜という地域で、地域づくりや食に関わるわたしの、実践者としての信念でもある。偶然に移り住むかもしれない人たち、震災のことなんてわからない未来の子どもたち、本当は関心を持っていたのに言葉を発するのをためらっていた人たち、そのような人たちを切り捨てた復興であってはならないのだ。

 浜通り通信の最終回、ぼくはようやく「誤配なき復興」という問題の本質に辿り着いた。というより、言いたいことを言うのに五〇回もかかってしまったということかもしれない。誤配という言葉は使わずとも、似たようなことは何度も伝えてきた。ただ、最後の最後で「誤配」という言葉を使ったとき、ああ、ぼくが言いたかったのはつまりそういうことなんだと気づかされた。そう思い切ることができた。今はとても視界がクリアだ。

防潮堤のスタンドで

 小名浜で参加した神白地区の町歩きツアー。川沿いを歩いて海岸へと出て、砂浜を南に歩き、再び海側から防潮堤に登ってみると、意外な光景が目の前に広がった。防潮堤の下が、ちょうどいわき海星高校のグラウンドになっていて、高校生たちが野球の練習試合をしていたのだ。高校の敷地だとは思っていたが、それにしても防潮堤のすぐ下がグラウンドになっているとは。

 上に登って見てみると、防潮堤そのものが三塁側スタンドになっていて、保護者や下級生たちが陣取っている。その光景が、ぼくには心地よかった。国や土木の思惑なんて関係なく、ましてや復興なんて気にもとめることなく、高校生たちがちゃっかりその防潮堤を利用している。そこには、被災地に生きる高校生たちのしたたかさがあった。無意識にせよ、ぼくたちの求める「ゲリラ」があった。

 いわき海星高校の球児たちと試合をしていたのは、双葉郡広野町にある「ふたば未来学園」の選手たちだった。練習着の背中に「FUTURE」と大書してある。ぼくはてっきり「FUTABA」と書かれているのだと思った。しかし、FUの次をよく見ると、それは未来そのものだった。彼らは、福島の復興の最前線を進むことになるだろう。死ぬまで復興と付き合わねばならない、いわば「マジメに」復興に関わるエースたちだ。そんな未来学園の球児たちが、小名浜の水産高校のクソガキたちと防潮堤のスタジアムで相見える。それがとても痛快だったし、なにかとても必然的なもののように思えた。

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防潮堤を体よくスタンドとして使っているいわき海星高校の野球場

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練習試合を繰り広げるいわき海星高校とふたば未来学園高校

 ぼくは、この防潮堤を、やはり震災復興に批判的な文脈のなかで伝えていくだろう。しかし同時に、球児のように防潮堤を遊び尽くしたいとも思った。気軽に遊び、悪ふざけをし、楽しみ尽くす日常のなかでこそ、歴史の再発見は価値を持ち、批評性が生まれ、世代を超えて考え続ける回路になると思うからだ。ぼくはこれからも、福島を遊び、福島を楽しみ続ける。皆さんも、この福島を軽薄なまでに遊び尽くして欲しい。そこにはきっと誤配の種が生まれるはずだ。

 ふと校舎の奥を見上げると、さきほど訪れた漁業無線局のアンテナが見えた。いわき海星高校は水産高校だ。この球児のなかから、もしかしたら何人かは漁師になり、沖の船から様々な情報をこの無線局に届けることになるのかもしれない。アンテナからも、四方八方に無線電波が飛ぶ。どこの誰が受け取るかわからない。受け取られないかもしれない。それでも、誰かが何かを受け取ってくれるかもしれないと信じて、このアンテナは知らせを飛ばし続けることだろう。そうして発信された電波こそ、被災地の希望そのものなのではないか。白球を追いかける「FUTURE」の文字が、そう告げているような気がした。

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いわき海星高校そばの防潮堤はまだ完成していない

 

小松理虔(こまつ・りけん)
 一九七九年いわき市小名浜生まれ。ローカルアクティビスト。いわき市小名浜でオルタナティブスペース「UDOK.」を主宰しつつ、いわき海洋調べ隊「うみラボ」では、有志とともに毎月一度の福島第一原発沖海洋調査を開催するなど、フリーランスの立場で地域に根ざしたさまざまな企画や情報発信に携わる。


  1. 1 「2017/05/10 入出港船情報」、「福島県無線漁業協同組合」、二〇一七年五月一〇日。
    URL=http://www.gurutto-iwaki.com/detail/newsdetail_1365_279947.html 

  2. 2 「いわき・塚前古墳:東北最大の後期古墳 大和政権とのつながり示す 福島大調査 /福島」、「毎日新聞」、二〇一七年五月一一日。
    URL=https://mainichi.jp/articles/20170511/ddl/k07/040/020000c 

  3. 3 「〈塚前古墳〉全長120m 後期東北最大か」、「河北新報オンラインニュース」、二〇一七年五月一一日。
    URL=http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201705/20170511_63011.html 

  4. 4 小松理虔「浜通り通信 41 豊間から『当事者として』復興を考える」、『ゲンロンβ5』、二〇一六年八月。 http://amzn.to/2qGqj2G 


今月のゲンロンスクール


 スクールの活動になんとなく関心はあるけれど、さすがに4つもウォッチできない……というみなさまのために、今号よりコーナーを新設! ゲンロンスクールの全貌を、月イチでギュギュっとコンパクトにお伝えしていきます。

 

● カオスラウンジ 新芸術校

https://www.facebook.com/genrongcls/

 ゲンロンスクールのなかではもっとも老舗、黒瀬陽平さんが主任講師を務める新芸術校はめでたく第3期が開講。職業・年齢・出自もバラバラな、個性豊かな受講生が集まりました。

 新芸術校はニコ生での放送こそありませんが、そのかわり10月からは五反田アトリエを舞台に、過酷なグループ展競争が始まります。第3期受講生たちの爆発力にどうぞご期待ください。

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第1回ツアーの様子。黒瀬さんの解説を聞きながら、国立近代美術館の常設展を鑑賞しました

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2回目の授業では、ステートメントの書き方を学びました。アーティストらしい文章を書くための、超実践的ワークショップです

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10月から始まるグループ展にむけ、はやくも具体的な展示指導が始まっています

 

● ひらめきマンガ教室

https://www.facebook.com/genronmanga/

 今年から開講のひらめきマンガ教室ですが、受講生のマンガはどれも力作ぞろい。
 5月20日の実作講評でみごと1位を獲得した草原うみさんの「光と色の窓」http://school.genron.co.jp/works/manga/2017/students/kusaharaumi/323/ は、商業誌に載っていてもおかしくない完成度で、各先生方から絶賛されました。

 第1回授業のツイートまとめ→https://togetter.com/li/1102081
 第2回授業のツイートまとめ→https://togetter.com/li/1113313

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第2回のゲスト講師は、大人気マンガ『クズの本懐』の著者、横槍メンゴ先生。デビューまでの道のりから独特の創作法まで、ざっくばらんに講義は進みました

 第3期批評再生塾、第2期SF創作講座も、いよいよ6月から授業が始まります。
 どちらのスクールも聴講生制度の導入により、なんだかにぎやかな様子(SF創作講座の聴講生はまだ若干名募集中ですよ!)。初回の課題も発表され、期待と緊張が高まりますね。講評会はニコ生で無料中継しますので、ぜひコメントで受講生たちを応援してあげてください!


これからのゲンロンスクール放送予定

 ゲンロンスクールでは、講義の一部をニコニコ生放送にて無料中継しています。無料中継にはタイムシフトはございませんので、ぜひリアルタイムでご視聴ください!

6月7日(水)
【批評再生塾】佐々木敦
http://genron-cafe.jp/event/20170607/

6月15日(木)
【SF創作講座】東浩紀×井手聡司(早川書房)×大森望
「五反田をSFにせよ」
http://genron-cafe.jp/event/20170615/

6月20日(火)
【批評再生塾】大澤聡×佐々木敦
「三度目の正直へ」
http://genron-cafe.jp/event/20170620/

6月25日(日)
【ひらめきマンガ教室】TAGRO×西島大介×さやわか
「実作講評:出会いの瞬間/ネーム審査:『ないわー、でも漫画だし』」
http://genron-cafe.jp/event/20170625b/


ゲンロンカフェイベント紹介


ゲンロン主催のカフェイベントは「ゲンロン完全中継チャンネル」でも視聴可能。
タイムシフトを活用すれば、ご都合のいい時間帯にご覧いただけます。

◆5月31日(水)19時~
小林浩(月曜社)×辻山良雄(Title)× 竹田信弥(双子のライオン堂)
「出版不況が叫ばれるいま、なぜあえて本屋をはじめたのか」
http://genron-cafe.jp/event/20170531/

◆6月2日(金)1830分~
岡崎乾二郎×岡田温司×土屋誠一
「美術館という地雷原――それらは不発のままで保たれうるか?」
http://genron-cafe.jp/event/20170602/

◆6月16日(金)19時~
大澤真幸×大澤聡×東浩紀
「批評史から考える『観光客の哲学』――『ゲンロン0』読書会第2弾! 」
http://genron-cafe.jp/event/20170616/

◆6月24日(土)13時~
講師:黒瀬陽平、梅沢和木、藤城嘘
「市街劇をつくろう! 第5回 革命を起こす
――ゲンロンこどもアート教室 20
http://genron-cafe.jp/event/20170624/


五反田アトリエからのお知らせ
藤城嘘(カオス*ラウンジ)
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 みなさまこんにちは、カオスラウンジの藤城嘘です。
 ゲンロン カオスラウンジ 五反田アトリエでは、若手美術作家の紹介のため、引き続き毎月連続した展示をしています。

 4月にはKOURYOUさんの個展「Memex -キツネの部屋-」が開催されました。
 KOURYOUさんは東京藝術大学大学院を修了後、しばらく絵画制作を離れ、webサイト「クリックスピリット」を制作し続けてきました。ここ数年は美術の共同体であるパープルームの企画展やカオス*ラウンジの「新芸術祭」へ参加し、web制作と絵画・インスタレーション制作を往復するといった目覚ましい活動をするニューカマーアーティスト(美術手帖2016年12月号)となりました。本展は彼女の驚異的な発想力による大作が並び、好評のうちに会期を終えました。

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KOURYOU個展「Memex -キツネの部屋-」の展示風景。吊り下げられたひし形のパネルが印象的です 撮影:水津拓海(rhythmsift)

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《半透明の部屋で生活する》。KOURYOUさんの絵画は、彼女の記憶やデータベースから連想ゲーム的にモチーフが召喚され、多重なレイヤー構造になっています 撮影:水津拓海(rhythmsift)

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《爆発に注目する》は現在のインターネットを立体化したもの。龍の形をした大地の上に並ぶ都市が、様々なSNSの比喩になったいます。あちこちに伸びる縞模様の線はリンクの比喩「エスカレーター」 撮影:水津拓海(rhythmsift)

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KOURYOUさんは異なる次元の中でイメージが衝突するさまを思い描き、その発想がレリーフ状の立体やインスタレーションへと辿り着いています。写真は《小さな支配者》 撮影:水津拓海(rhythmsift)

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webサイト「クリックスピリット」http://www.kurisupi.com/ はKOURYOUさんが一人で黙々と更新し続けています。Flashを使用して作られたゲーム形式のサイトは、クリックするたびにジャンプを続け、迷宮的です 撮影:水津拓海(rhythmsift)

 さて、5月19日から6月4日までは、柳本悠花さんの個展「さまよう むこうがわ」が開催しております。柳本さんは武蔵野美術大学の造形学部油画学科を卒業していますが、在学中からフェルトや綿などを使用し、ぬいぐるみや刺繍による制作をしています。しかし、それはただのぬいぐるみではなく、その多くが「風景」や「建造物」などをモチーフにしたもの。大学に通うため上京した後、地元高知県のもつ独特の不思議さや、違和感に気付き、それを作品化してきたと柳本さんは言います。土地のもつ物語や民話・伝承を参照しながらも、決して郷土愛だけではない、アイロニカルな作品が並んでいます。

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柳本さんの出身地、高知県の個人タクシーの個性豊かな「社名表示灯」をぬいぐるみ化したもの。大学の卒業制作を再現しています

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「さまよう むこうがわ」の展示風景。鏡と刺繍を効果的に使った詩的な作品が並びます

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写真は、柳本さんのご実家をモチーフにした《流される実家》。高知市の市街地は数百年ほど前まで海の中にあったため、南海トラフの巨大地震による津波で再び水没してしまうのではないか、という予感から発想されています

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高知県のほか、柳本さんがカオス*ラウンジの展示のために取材をした福島県いわき市や香川県高松市女木島の風景も作品化してきました。写真は女木島の鬼ヶ島伝説を題材にした《鬼無の石碑》

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エコバッグやトレーナーに刺繍を施した、一点もののグッズも取り揃っています

 素朴さを持ち合わせながら存在感のある作品が揃っております! ぜひともゲンロン カオスラウンジ 五反田アトリエへ足を運んでみてくださいね。
 6月には東北芸術工科大学大学院を卒業したばかりの個性的なペインター、ク渦群(くかむら)さんと、緊張感あるタッチでアイロニカルに少年や少女を描き出す羽多野加与さんの二人展を予定しております。こちらもお楽しみに。


今後の展示予定
◆5月19日(金)-6月4日(日)15時-20時 ※月曜休廊
柳本悠花 個展「さまよう むこうがわ」
http://chaosxlounge.com/wp/archives/2035

◆6月9日(金)-6月25日(日) ※月曜休廊
ク渦群 羽多野加与 二人展(仮)


メディア掲載情報


◆大好評発売中の『ゲンロン0 観光客の哲学』の特設サイトをオープンしました! メディア掲載情報などを随時更新しています。

https://genron-tomonokai.com/genron0/

◆東浩紀がアンスティチュ・フランセ東京で開催される哲学イベントに出演します!

第5回「哲学の夕べ」―遊びについて―
ラウンド・テーブル
【登壇者】東浩紀、石田英敬、ベルナール・スティグレール(同時通訳付き)
【日時】5月27日(土)19時から20時半 ※開演20分以後の入場不可
【会場】アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
【料金】参加無料(当日14時より1人1枚整理券を配布)
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/nuit-de-la-philo-2017

◆「ニコニコニュースORIGINAL」に、先日のニコニコ超会議で東が出演したイベントのまとめ記事が掲載されました!

ネットはバカと暇人のもの?←「バカはともかく、暇人が勝つプラットフォームであるのは間違いない」
――東浩紀、津田大介、ひろゆきらが語るインターネットの現状とこれから
http://originalnews.nico/23453

◆5月22日夕刊の『東京新聞』および『中日新聞』に、東浩紀への取材記事が掲載されました! 『ゲンロン0 観光客の哲学』について語っています。

http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=460037&comment_sub_id=0&category_id=203&from=life&category_list=203

◆5月18日の毎日新聞朝刊のコラム「メディアの風景」で『ゲンロン0』が取り上げられました!

https://mainichi.jp/articles/20170518/ddm/004/070/012000c

◆5月に刊行された書籍『General Intellects』(英語)で、21世紀を代表する25人の思想家のひとりとして、ジジェク、ダナ・ハラウェイ、メイヤスー、柄谷行人らとならび、東浩紀が取り上げられています! Kindle版もあるので、日本でも簡単にお読みいただけます。

McKenzie Wark, General Intellects: Twenty-Five Thinkers for the Twenty-First Century, Verso.
http://amzn.to/2qM6NDl

◆『美術手帖』6月号の情報欄で『ゲンロン0』が紹介されています。 また、読者プレゼントで3名様に『ゲンロン0』が当たります!

http://amzn.to/2rlxf3O

◆5月7日発売の『新潮』6月号で、大澤真幸さんが『ゲンロン0』を取り上げてくださいました! 全12ページの読み応えある本格評論です。

大澤真幸「誤配は続く――東浩紀『観光客の哲学』を読む」
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/

◆4月30日の読売新聞朝刊の書評欄(9面)で、『ゲンロン0』が取り上げられています。ゲンロンカフェでもおなじみ政治学者の三浦瑠麗さんが、好意的な評を寄せてくださいました! 以下から全文お読みいただけます。

http://www.yomiuri.co.jp/life/book/review/20170501-OYT8T50038.html

◆4月23日の毎日新聞朝刊「今週の本棚」に、橋爪大三郎さんによる『ゲンロン0』の書評が掲載されました! 以下から全文お読みいただけます。

https://mainichi.jp/articles/20170423/ddm/015/070/027000c

◆4月28日発売の『週刊読書人』に、『ゲンロン0』刊行を記念し、東浩紀インタビューが掲載されています。聞き手は坂上秋成さんです! 以下のサイトから試し読みができます。

http://u0u0.net/DgHb

◆「NewsPicks」に宮台真司さんと東浩紀の対談が掲載されました!(有料会員限定)

「『ソーシャル後の世界』に希望はあるか」
https://newspicks.com/news/2200996
「ソーシャルが私たちから奪ったもの」
https://newspicks.com/news/2200991

◆「cakes」にゲンロンSF新人賞を受賞した高木刑さんのインタビューが掲載されています!

「あの講座で得たものは。ゲンロンSF新人賞受賞、高木刑インタビュウ」
https://cakes.mu/posts/16011
全文は『SFマガジン』6月号でご覧いただけます。
http://amzn.to/2oCZJDC

◆「cakes」に大森望さんがSF創作講座について語った「新SF観光局・cakes出張版」が掲載されています!

「創作講座に参加する3つのメリット。『SFの書き方』あれこれ」
https://cakes.mu/posts/16009

◆4月20日発売の『表象』11号に東浩紀が書評を寄せています。対象書籍は乗松亨平さんの『ロシアあるいは対立の亡霊』で、『ゲンロン6』に掲載予定のロシア現代思想特集につながる内容ですので、ぜひご一読ください!

http://amzn.to/2pYvrvX

◆「cakes」にて5回にわたり、東浩紀のインタビューが掲載されました! 『ゲンロン0』刊行にあたっての想いを詳細に語っています。
各記事は以下のリンク先からご覧いただけます。

第1回「このすがすがしい哲学書は東浩紀の技術の集積である」
https://cakes.mu/posts/15941
第2回「観光客とはNANIMONOか?」
https://cakes.mu/posts/16024
第3回「『 つらいキミたちに共感するよ』とか『デモに行けば社会が変わる』という話でもなく。」
https://cakes.mu/posts/16106
第4回「テロの時代に『家族』をどうアップデートするか」
https://cakes.mu/posts/16151
第5回「18歳の東浩紀は犬と家族の夢を見るか」
https://cakes.mu/posts/16169

◆『AERA』の巻頭エッセイコーナー「eyes」に、東浩紀が隔週で連載中です!
これまでの記事は朝日新聞のウェブサイト「.dot」で全文をお読みいただけます。

第1回「もっとも深刻なのは『忘れっぽさ』である」
https://dot.asahi.com/aera/2016122900077.html
第2回「初詣ベビーカー論争に見る『迷惑』と『権利』の混同」
https://dot.asahi.com/aera/2017011700208.html
第3回「トランプが体現する政治と経済の矛盾」
https://dot.asahi.com/aera/2017020200023.html
第4回「映画『沈黙―サイレンス―』を観てもう一度普遍主義の価値を考える」
https://dot.asahi.com/aera/2017021600122.html
第5回「『安倍晋三記念小学校』は非日本的な名前?」
https://dot.asahi.com/aera/2017030100035.html
第6回「こじれる築地市場の豊洲移転 石原慎太郎というスケープゴート」
https://dot.asahi.com/aera/2017031500065.html
第7回「認知症高齢者の免許停止から感じた“困難な時代”への疲労感」
https://dot.asahi.com/aera/2017033000049.html
第8回「ユーストリームが終了 『ダダ漏れ民主主義』の曲がり角」
https://dot.asahi.com/aera/2017041400062.html
第9回「対米従属一択というリスク『トランプ以後』の構想を」です。
https://dot.asahi.com/aera/2017042700019.html
10回「仏大統領選で問われた グローバリズムの賛否」
https://dot.asahi.com/aera/2017051500082.html


編集部からのお知らせ


『ゲンロン0 観光客の哲学』発売中!
 300ページ超えの東浩紀書き下ろし単著『ゲンロン0 観光客の哲学』、大好評発売中です!
・ゲンロンショップで購入する
https://shop.genron.co.jp/products/detail.php?product_id=357
・ゲンロン友の会「『ゲンロン0・5・6』セット」でのご入会はこちらから
https://genron-tomonokai.com/7th/
・『ゲンロン0 観光客の哲学』特設サイトにて、メディア情報やイベント情報などを更新しています!
https://genron-tomonokai.com/genron0/
・東が突発的に行った生放送はこちら。
「校了も終わり社員も帰ったのでオフィスからひとり東浩紀がゲンロン0がいかに傑作であるか、批評にどれほどの可能性があるかを滔々と語る番組。」
(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=A3Wnpuz3SXA
(Vimeo)
https://vimeo.com/209144983

ゲンロン友の会第7期新規入会のご案内
 第7期では批評誌『ゲンロン4』(または『ゲンロン0』)『ゲンロン5』『ゲンロン6』及び、電子批評誌『ゲンロンβ』を毎月お届けいたします。
 会員の方はゲンロンカフェのイベントにすべて500円引きでご入場いただけるだけでなく、各スクール事業にも優待価格でご参加いただけます。今後第7期の会期中に募集を予定しているスクールは、第3期新芸術校、第3期批評再生塾、第2期SF創作講座、第1期ひらめきマンガ教室の4つとなります。また上級会員の方はフェイスブック・コミュニティ「ゲンロンラウンジ」にご招待。東浩紀を交えた夕食会なども開催しています。
 詳しくは下記サイトをご参照ください!
・ゲンロン友の会第7期
https://genron-tomonokai.com/7th/

「ゲンロン完全中継チャンネル」のご案内
 ゲンロンカフェのほぼすべてのイベントは、ニコニコ生放送の専用チャンネル「ゲンロン完全中継チャンネル」にてリアルタイムで生中継しています。
 また毎週、過去のイベントの再放送や、豊富なアーカイブ動画の公開も行っており、そのすべての放送、動画をご覧いただけるほか、本メルマガもブロマガとしてお読みいただくことができるお得なチャンネルです。『ゲンロン』や『ゲンロンβ』だけでは物足りないという方に、圧倒的におすすめです。
http://ch.nicovideo.jp/genron-cafe

「ゲンロン友の声」サイト、質問募集中です!
 知られざるTumblrアカウント「ゲンロン友の声」では、友の会会員のみなさまからお寄せいただいたご意見・ご質問に対して、東浩紀をはじめとするスタッフがお返事を差し上げております。ご要望などもお気軽に!
http://genron-voices.tumblr.com/


次号予告


ゲンロンβ15

6月16日(金)配信予定

※ 山本貴光さん×吉川浩満さんの連載「人文的、あまりに人文的」は隔月連載です。

  1. つながりβ 第3回
  2. 観光客の哲学の余白に 第3回 東浩紀
  3. スマホの写真論 第3回 大山顕
  4. ポスト・シネマ・クリティーク 第17回 渡邉大輔
  5. 「ポスト」モダニズムのハード・コア――「貧しい平面」のゆくえ 第19回 黒瀬陽平
  6. アンビバレント・ヒップホップ 第9回 吉田雅史

ゲンロンβ14
編集長:東浩紀
編集:上田洋子、小川智史、神野鷹彦、徳久倫康、富久田朋子
発行日:2017年5月26日
発行:株式会社ゲンロン

■ゲンロンβチャンネル■ http://ch.nicovideo.jp/fukuichikankoproject
■ゲンロン完全中継チャンネル■ http://ch.nicovideo.jp/genron-cafe
■ゲンロン公式サイト■ http://genron.co.jp
■ゲンロン友の会公式サイト■ http://genron-tomonokai.com
■ゲンロンカフェ公式サイト■ http://genron-cafe.jp
■ゲンロンスクール公式サイト■ http://school.genron.co.jp

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