東浩紀監修チェルノブイリ原発見学と事故の記憶をたどる7日間

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旅程

チェルノブイリを知るための三大スポットを見学!

1 国立チェルノブイリ博物館

キエフ市内にある国立チェルノブイリ博物館。宗教的シンボルを利用した、来館者の感情に訴えかけてくる展示がとても印象的です。「詩を書くように展示する」とデザイナーのハイダマカ氏の語る大胆な展示の世界は、日本の博物館によくあるような事実記録的な無機質さとはまったく異質です。

実際にゾーンの中から持ってきたという展示物が、記憶を感情とともに呼び起こすための仕掛けを、解説を聞きながら見学します。

2013年10月からは「福島への祈り」展も開催中。ウクライナの人々が福島の事故をどう受け止めているのかを知る機会にもなるでしょう。

2 チェルノブイリ原子力発電所

チェルノブイリ原発は2000年にすべての原子炉の発電を停止していますが、配電に関しては現在もウクライナの要所であり続けています。金の廊下を通って、事故当時のレトロでモダンなデザインがそのまま残る原発内部へ。1986年当時に使われていた制御盤のボタンを実際に押してみることもできるかもしれません。

なお、一般の観光客が原発内に入ることができる機会はめったにありません。『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』読者のみなさんのための超スペシャル企画です!

3 ニガヨモギの星公園

2011年4月、チェルノブイリ事故25年の際にチェルノブイリ市にオープンしたニガヨモギの星公園には、福島と広島という日本の原子力災害を記憶する折り鶴のモニュメントがあります。「記憶の道」「郵便広場」「第三の天使」といった、離散してしまった強制避難地区の人々を象徴し、悲劇を継承するモニュメントと並んだ折り鶴。チェルノブイリの自然のなかにあるそれらは、わたしたち日本人に何を語りかけるのでしょうか。

  • ソフィア聖堂、ミハイロフ教会等キエフ観光
  • チェルノブイリ標識
  • ディチャトキ・30㎞圏 立入チェックポイント
  • ザリッシャ村とコパチ村
  • レリフ・10㎞圏 立入チェックポイント
  • 原発4号機記念撮影ポイント
  • チェルノブイリ市内見学
  • プリピャチ市内見学
  • パルィシフ村
  • キエフ観光
  • 大祖国戦争博物館見学
  • 『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』関連イベント特別番外編
    作家セルゲイ・ミールヌイ×上田洋子 対談

東浩紀からのメッセージ

1986年4月に、福島第一原発事故と同じレベル7の事故を起こしたチェルノブイリ原子力発電所4号機。事故は深刻で、原発周囲はいまも無人のまま、廃炉もまだ始まっていません。けれども、27年を経たいま、ウクライナ政府は国内外の一般市民に向けて事故跡地見学の門戸を開き始めています。

ぼく、東浩紀は、この春、ジャーナリストの津田大介、社会学者の開沼博らとともに、「観光地化」するチェルノブイリ原発の実態を調査に現地入りしました。取材成果は7月に『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』(ゲンロン)という書籍としてまとめられ、新聞やネットで大きな反響を呼んでいます。

ここにご紹介するツアーは、ゲンロンがJTBコーポレートセールス様とともに開発した、キエフおよびチェルノブイリ見学ツアーです。このツアーのポイントは、日本で初めて、チェルノブイリ原子力発電所敷地内への一般観光客向けの見学ツアーを実現したことにあります。個人旅行でキエフでツアーを手配しても、原発内見学は付随しません。このツアーでは、みなさんは、実際に原発の制御室にまで入ることができます。ツアーには、『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』監修者であるロシア文化研究者の上田洋子が同行し、同書に登場するウクライナ側関係者との意見交換会も設けます。また、ツアー前後に、ツアー参加者に向けた特別セミナーを実施します。

ツアーには、18歳以上で健康であればだれでも参加できます(未成年はキエフまでは行けますが、原発周辺の立入禁止区域、通称ゾーンに入ることができません)。放射能は大丈夫なのかと不安を抱かれるかたも多いかと思いますが、現実には、ゾーンの大部分において、空間放射線量は東京と同じくらいに低く、原発の敷地内でもそれほど高くはありません。数μシーベルト毎時です。参考までに、4月にぼくたちが現地取材に訪れたときの、Safecastによる計測値を公開しておきます。

チェルノブイリ原発は現在、新石棺の設置に向けて急ピッチで工事が進められています。この秋には、石棺に付随する煙突の解体工事が始まる予定です。現在のすがたの事故跡地を見ることができるのは、もしかしたらこれが最後のチャンスかもしれません。

『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』の世界を現実に体験するまたとない機会です。研究者や学生、メディア関係者から、チェルノブイリなんとなく面白そうだと好奇心をもたれた一般の方まで、できるだけ多くの方々に、ぜひ現地を訪れて、福島の未来を、そして日本の未来を考えて欲しいと思っています。

それでは、良い旅を!

2013年秋
株式会社ゲンロン代表取締役
東浩紀

この4月に東浩紀らが取材したときの、キエフ~チェルノブイリ間の空間放射線量のGPSデータ付き地図

書籍『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』