『ゲンロンβ』は、株式会社ゲンロンが年3回刊行する批評誌『ゲンロン』の姉妹誌です。2016年4月、『ゲンロン観光通信』からリニューアルし、現在も刊行を続けています。
2018年1月19日[金]発行
ゲンロンβ21 編集長=東浩紀
触視的平面の誕生
触視的平面の誕生 東浩紀/スマホの写真論 大山顕/『わたしたちの家』評 渡邉大輔/ヒップホップMV物語論 吉田雅史/『うしろめたさの人類学』ほか 吉川浩満+山本貴光/トゥルーエンドを探して 西島大介
- 観光客の哲学の余白に 第9回 触視的平面の誕生 東浩紀
- スマホの写真論 第10回 航空写真と風景 大山顕
- ポスト・シネマ・クリティーク 第23回 原形質的な幽霊たちの家――清原惟監督『わたしたちの家』 渡邉大輔
- アンビバレントヒップホップ 第12回 RAP, LIP and CLIP――ヒップホップMVの物語論(中) 吉田雅史
- 人文的、あまりに人文的 第17回『うしろめたさの人類学』『情動の哲学入門――価値・道徳・生きる意味』 山本貴光×吉川浩満
- トゥルーエンドを探して 第5回 マンガを描くのではない。そこにある何かを、そっとマンガと呼んであげればいい。 西島大介
- 五反田アトリエからのお知らせ 藤城嘘(カオス*ラウンジ)
- ゲンロンカフェイベント紹介
- メディア掲載情報
- 編集部からのお知らせ
- 編集後記
- 読者アンケート&プレゼント
- 次号予告
今回のタイトルは「触視的平面の誕生」。20世紀的な「スクリーン」にかわる、21世紀的な「タッチパネル≒インターフェース」の本質とは?
「ぼくらは風景を地面に立って撮った写真のようにではなく、実は航空写真のように見ているのではないか」。地図という思想形式から、スマホの普及によって当たり前となった「航空写真」と風景について考えます。
「ポスト・シネマ・クリティーク」は清原惟監督『わたしたちの家』論。インターフェイス的なウィンドウの氾濫、見え隠れする「幽霊」のモチーフ。「映画以後」のイメージを確実に拓く「ポスト・シネマ」の傑作を読み解きます。
ラッパーの「リップ・シンク」が持つ両義性とはなにか。グランドマスター・フラッシュの「ザ・メッセージ」などを取り上げながら、ヒップホップにおけるリアルの内実に迫ります。
今回のテーマは、人間の感情や情動への人文的考察です。『うしろめたさの人類学』、『情動の哲学入門――価値・道徳・生きる意味』の2冊をご紹介頂きました!
時は2006年。批評はゼロアカの季節。そのころ、月刊IKKIではじまった「もうひとつの」ディエンビエンフーと西島さんを襲った悲劇とは?
新芸術校グループCの展示「健康な街」をレポートしていただきました!