水溶性のダンス

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河野咲子『水溶性のダンス』



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河野咲子『水溶性のダンス』


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私が幻想文学に求めるほとんどが、ここに姿をあらわした。
懐かしい作り物の世界、虹色の踊り子、言葉と霧と雨。それら世界を語る文章の美しさ。
もっと読ませてください。
──菅浩江


たいへん美しい文章で硬質な世界を築き上げた幻想的な短編。
──大森望(「解題」より)



からくり仕掛けの骨格に、パルプ鉱でできた肉をまとった人びとが暮らす街。
ある雨夜、からだの修復を行う「人体師」のわたしは、
体内に「強い言葉」を持つ踊り子に出逢う──。

ゲンロン 大森望 SF創作講座>で第5回ゲンロンSF新人賞(選考委員:大森望、菅浩江、伊藤靖、東浩紀)に輝いた受賞作が、大幅な改稿のうえ電子書籍化。
書評家・翻訳家の大森望による解題を付す。


著者紹介
河野咲子(かわの・さきこ)
作家・文筆家。第5回「ゲンロンSF新人賞」受賞。受賞作 「水溶性のダンス」が『ゲンロン13』に掲載。その他、幻想怪奇小説、SF、短歌、テクスト批評、現代美術評などを執筆する。旅の批評誌『LOCUST』編集部員。Spotify にて第六期「ダールグレンラジオ」配信中。